重ね塗り施工への疑い

現在、2019年1月。ちょっと前からコーティング業界に起きている現象があります。
それはガラスコーティングの重ね塗り施工の競い合い(-_-)
昔はガラスコーティングの初期性能が悪くオーバーコーティング(違うタイプのコーティング)を施工してガラスコーティングが安定するまでの犠牲膜として施工してたりしていました。昔に比べればガラスコーティングの乾燥も早いタイプもあったり、性能も上がってきて正直、オーバーコーティングは必要ないというのが私の考えです。しかし、現在起きている業界の現象はオーバーコーティングという意味ではなく単に2層、3層、もっと凄いのは10層とか、何層多く塗ったか、これの競い合いみたいになってるのです。勿論、違う物を組み合わせて意味のある重ね塗りだと言っている業者もいますが私は???で疑いを持ってるのです。

私も色々検証したりするのが好きな方なのである程度の事は検証しているつもりです。でも、重ね塗りについて言えばガラスコーティングを硬化させ、塗り込み、硬化、塗り込み・・・・と、厚みを付けて「ほら!こんなに手間暇かけて重ね塗りして厚みが凄いでしょ!」と、だから施工料金も高額になるんです。と、ガラスコーティングが硬化して、その上にガラスコーティングを塗る・・(@_@)どうなるかというと汚れも弾き飛ばすコーティングですよ?コーティングも弾かれてしまい定着しないんです。その弾かれたコーティングを拭き取り、硬化させます・・?硬化するほど膜なんて定着してないですから。
弾かれないタイプを重ね塗りということも出来ますが、時間が経つと白く浮いてきて、拭き取ると消えますがまた白く浮いてます。その繰り返しを行っていくと次第に白く浮かなくなってきますが正直拭き過ぎで定着した成分なんて極々僅かです(汗 重ね塗りという程重なってないですね。
そんな意味のないような何層コーティングで高額料金という言葉に惑わされているオーナー様の事を考えると腹が立ってくるんです。

何を信じるかはオーナー様次第ですから一つの考えとして参考にしてください。


コーティング高密度施工

高密度というとイマイチ分かりづらいですが、すご~く簡単なイメージだとパサパサタイプのスポンジケーキとしっとりタイプのチーズケーキ・・(@_@;) 間違ってるか・・・
パサパサタイプは見た目隙間が多くスカスカな感じ、でも、しっとりチーズケーキは隙間がなくみっちり詰まった感じ。 みっちり詰まった感じが高密度とさせてください。
「コーティングなんて塗って拭き取るだけだろ」と、思われるかと思いますがその通りで塗って拭き取るだけなんです(汗 今時、ガラスコーティングなんてネットでプロ用なんかも販売されていますから使用してみた方もおられるでしょう。昔のタイプは施工もくせがあったりで一般の方が使うなんて考えられなかったですが最近のタイプはまぁ簡単(汗 ワックス塗って拭き取るより簡単でしょうね。。塗り込む際も良く伸びて少量で広範囲に塗れたり、拭き取る際もサクッと拭き取れます。ただ、塗装自体の光沢も高いですから本当に塗れてる・・・と、勘違いしてしまうのですが・・

光沢のない素材、例えば黒い未塗装樹脂パーツが分かりやすいですね。ザラザラのタイプ、ツルツルのタイプがあります。どちらでも同じ傾向になりますが塗装部分に塗る感じで塗ると結構かすれてしまうのです。塗れてる所、塗れてない所の差がハッキリ出るのです。(素材の差は多少ありますが)
ヘッドライトコーティング・外車ウィンドーモールコーティング(拭き取りないタイプ)も同じで液剤を付けた初めの部分は良いのですがグングン伸ばしていくと塗った直後は透明でも時間の経過とともに薄く塗ってしまってる部分はかすれてくるのです。かすれている現象が実際は塗装に塗った際にも起きておりこれがスカスカな状態のコーティングになるのです。知らず知らずスカスカな状態のままだと本来のコーティングの効果も発揮出来ないしむしろ平滑じゃないからなのか余計にウォータースポットや痛みが発生しやすい状態になります。
では、どうしたらしっとりタイプの高密度に塗り込めるかというと・・・「液剤をたっぷりつける!」・・ん~っと、そういった考えじゃなくて、100%違うわけでもないのですが技術的な事はお伝えすることは出来ませんが当店と同じコーティングを他社・他人が使用しても80%は同じ効果が出せても、残り20%分は無理なんです。そこは真剣に悩んだ経験の差になります。

なんで手書きなん?・・ですよね。なんとなくです(@_@;)